山下公園の特徴
日本最初の本格的臨海公園で、楕円のバルコニーとボート乗降用の階段、船溜まりなど臨海公園の名に恥じない設備を有し、親水公園・ウォーターフロント整備の先駆的存在となっています。
海岸に沿って774メートルあり幅は約50メートルあります。
大正12年9月1日、横浜を襲った関東大震災。
開港とともに上陸した多くの“西洋”は崩壊し、街は一瞬のうちに廃虚となりました。
震災に奪われた横浜を新しく取り戻すべく復興の声を人々はあげ、この時見渡す限りの瓦礫の山は、山下公園として生れ変わりました。
埋立てには大正14年から4年の歳月が費やされ、昭和10年には復興記念横浜大博覧会が開催。
この時の入場者数322万9千人、横浜市民総数4.6倍もの人々が集まりました。
山下公園概要
名称 | 山下公園 |
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所在地 | 横浜市中区山下町地先 |
開園 | 昭和5(1930)年3月15日 |
計画者 | 内務省復興局 |
面積 | 7.4ヘクタール |
芝生の総面積 | 約15,000F |
建設予算 | 971,000円 |
実施額 | 797,401円35 |
来場者数 | 年間約200万人 |
山下公園年間行事
4月 | ガーデンネックレス横浜 |
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5月 | ザ よこはま パレード(国際仮装行列) |
ベルギーウィークエンド | |
世界トライアスロンシリーズ横浜大会 | |
横浜港カッターレース | |
ハマフェス | |
6月 | 横浜開港祭 |
7月 | 横浜スパークリングトワイライト |
10月 | ワールドフェスタ・ヨコハマ |
横浜ガスライトフェスティバル | |
11月 | 横浜マラソン |
3月 | よこはまシティウォーク |
ガス燈
ガス燈が初めて日本の街並みにともったのは横浜でした。
欧米から居留した人々が、日本の暗い夜の不安をなくすため、祖国の灯りともいえるガス燈を欲したのが始まりだったといいます。
当時のガス燈は、ガスを直接燃やすシンプルな造りのものでした。
その後綿糸や人絹などで編んだ網袋に発光剤を吸収させた「マントル」をガスの裸火にかぶせるしくみに変わっていきました。
それにより以前の5倍以上の明るさになったガス燈は、街を暖かな光で包み、室内でも使われるようになりました。
ガスは燃料としてではなく、明かりとして人々に間に親しまれていきました。
横浜にガス燈を復活させるにあたり、小平市にある「がす資料館」にたった一本保存されてるガス燈から型を取り、忠実に再現しました。
今のガス燈は自動点火ですが、当時は夕方火をともし、朝方その火を消してまわる「点灯夫」という職業がありました。
今や全国的にガス燈設置が増えていますが、横浜のものだけが、点灯夫が火をつける速度に合わせてひとつずつ間をおいて灯がつくように工夫されています。
国際港都に欠かせないホテル
横浜で居留地建設が本格化する万延元年2月に、日本のホテル第一号が横浜に建造されました。
外国の玄関である港町には、外国人が泊れる一流ホテルが必要となり、特にウォーターフロントのプロムナードとして居留民に親しまれた山下公園通りには、ホテルの建設が盛んでした。
ヒマラヤ杉
ザホテルヨコハマの前にはホテルの4階に届くほどの大きさのヒマラヤ杉がたっています。
春には若芽が香り、夏にはささやかな木陰を提供し、秋は散策の目を楽しませ、冬はウインターイルミネーションで人々を楽しませています。
このヒマラヤ杉はアメリカ領事館がここに建っていたころからあり、ホテルが建つ時に残したものです。
当時この街は外国船が数多く入港し、初めてものはまず横浜に入ってきました。
貿易も文化も横浜が中心でした。
ヒマラヤ杉は1879年頃国内では初めて横浜に登場したといいます。
今のこの街に変るまでの長い間、ヒマラヤ杉はずっと港を眺めていたのかもしれません。
山下公園に植樹されてる木の種類
樹高の高い常緑の樹木は、主にマテバシイ、スダジイ、クスノキです。
これらの多くは昭和5年に公園が開園したときからの樹木と思われます。
海沿いの芝生地内にはクロマツが植栽されています。
この他にシダレザクラ、ソメイヨシノ、タイサンボク、ケヤキ、モミジバフウなどの樹木がある。
また氷川丸の沈床花壇には約500本(約35種)のバラがあります。
また世界の広場には六大陸にちなんだ樹木が植えられています。
・樹木
<南アメリカ> アメリカディゴ
<北アメリカ> アメリカハナミズキ、ブルーベリー
<ヨーロッパ> トチノキ、ゲッケイジュ、セヨウシャクナゲ、その他
<アジア> ハナモクレン、ハナズオウ、シモクレン
<アフリカ> オリー、アフリカエノカ
<オセアニア> ブラシノキ、ユーカリノキ
・草花
<南アメリカ> パーペナ・テネラ
<北アメリカ> シバザクラ、ストケシア
<ヨーロッパ> アカンサス
<アジア> ヒマラヤ・ユキノシタ、キボウシ、アスチルベ
<アフリカ> ゼラニウム、トリトマ、アガバンサス
<その他> ヘメロカリス、マーガレット、ジャーマンアイリス、シラン、他